ゼミの運営方針とテーマ


名古屋学院大学現代社会学部は2015年度に開設された新しい学部です。5年目となる2019年度は初めて卒業生が出ました。私は1年から4年まで全学年でゼミを持っています。4年生11名3年生14名、2年生が14名、1年生が17名、計56名という大所帯になりました。

 

江口ゼミでは就活と卒論執筆が中心になる4年生と新入生を除く2年と3年でテーマを設定しています。2019年度のテーマは2年セミが「リニア時代の名古屋駅前・栄・金山」、3年ゼミが「リニア時代の名古屋市および近隣都市の発展戦略を考える」です。

 

2027年のリニア開業に向けて、今後名古屋都市圏は劇的に変化することが予想されます。そこで江口ゼミでは2年次には名古屋都心部に焦点を絞り、さらに3年次には名古屋市全体と名古屋市を取り巻く近隣都市にも視野を拡げて、リニア開業をどのようにそれぞれの発展につなげていくを考えていきます。

 

今年度のゼミ活動は、2年ゼミは特にフィールドワークを多めにして「現場を肌で知る」ことに力点を置いています。3年ゼミでもフィールドワークは行いますが、3年ゼミはデータ分析の仕方や戦略の立て方など、仕事にも使える実践的なスキルの取得も行います。また3年ゼミの秋学期にはゼミ生が希望すれば企業や自治体と一緒に課題解決に取り組んだり、ゼミ生が希望すればゼミ生が関心のあるテーマについて掘り下げて知べたり考えたりして、その成果を提言にまとめ、マスコミに発表することも考えています。

 

また江口ゼミではすべての学年でゼミ生が希望する進路を実現できるよう「自分で考え、自分で動く」ことができる人になるような指導を心がけています。そのためにゼミ活動では特にゼミ生の自主性を重視し、教員から与えられたゼミテーマの修正・変更やサブゼミのテーマ・運営方法などはゼミ生に委ねています。さらに大学の外でのさまざまな学びの機会や情報を積極的に提供しています。そうした機会等を活かすかどうかも学生の判断に任せており、基本的には教員が強制することはありません。

 

 江口ゼミではすべてのゼミ生が積極的にゼミ活動に取り組むことを期待します。ただ、このゼミは公務員志望者が比較的多いため、ゼミ活動の負荷は公務員受験組の勉強に大きな支障にならない範囲にとどめます。その代わり公務員受験者は受験する以上は必ず1次試験を突破できるよう受験対策に力を入れることを求めます。面接までこぎつけたら他大学の学生には負けないように指導します。一方でこのゼミは公務員受験専門のゼミではありません。大学生活を「意欲の高いメンバーの中でともに成長したい」学生は、将来の希望に関わらずぜひ江口ゼミの門を叩いてみてください。


2019年度春学期・3年活動記録

これは2019年度春学期、3年江口ゼミの活動記録です。

4月では、オリエンテーションから始まり、春休みの課題である読書課題の振り返り、愛知県の白地図のテストをしました。4月中旬では、グループワークや地域経済分析システム「RESAS」を学びました。5月では、データマッピングソフト「MANDARA」を学びました。また、自分が選んだ都市の特徴(強み弱み)を紹介するプレゼンテーションやリニアについての基礎知識の共有も行いました。6月では、前半にレポートの書き方やグループディスカッションの練習、ガクチカ・自己PRの書き方を学びました。さらに、6月後半から7月にかけて「RESAS」と「MADARA」を使った都市分析のプレゼンを行いました。春学期最後の授業では、PDCAサイクルを用いて、春学期を振り返りました。


2019年度秋学期・3年活動予定

これは、2019年度秋学期、3年江口ゼミ活動予定です。

10月では、夏休みの課題である読書課題の振り返りをしました。10月中旬には新舞子・中部国際空港のフィールドワークを行う予定です。また、都市戦略の一環としてSWOT分析を学び、11月にはSWOT分析を使った自治体の発展戦略を考えます。さらに、卒論テーマの発表会を行う予定です。12月では、今まで学んできたことを踏まえて全員が、自治体発展戦略のプレゼンを行います。1月には、卒論作成に向けて、研究計画書や発表資料作成に取り組みます。